早漏の原因と豆知識

早漏の原因には「器質性」と「心因性」に大きく分けられます。
器質性とは肉体のことであり、体質や身体の異常によって早漏が引き起こされているものです。
日本人の7割が該当すると言われる包茎ですが、男性器の先(亀頭)が包皮されていると外部刺激に弱くなり早漏の原因になりやすいです。
また男性ホルモンの低下も関係してきます。
男性ホルモン量と精力とは因果関係にあり、ホルモン量が低下すると勃起中枢に働きかける力が弱まり、勃起がうまくできなかったり射精をコントロールすることが難しくなったりします。

次に心因性原因ですが、これは精神的な問題になります。
ひとつには経験の浅さが関係してきます。
女性とのSEXの経験が少ないと、その気持ちよさに堪えられずイッてしまうことがあります。
またSEXを始める前から頭の中で想像を膨らましすぎて過剰に反応してしまうことがあります。
これらは過敏性早漏と言われます。

もうひとつはストレス性早漏と呼ばれるものです。
強いプレッシャーや精神的なストレスを感じて男性器が過敏になったり射精をコントロールできなくなったりします。
過去の女性とのSEXで失敗したことがトラウマとなっていたり、初めてのSEXで不安を感じている時などに起こりやすいものです。
また自分が早漏ではないかと不安を感じていればいるほど、心因性(ストレス性)の早漏に陥ってしまうという悪循環にもなりかねません。

女性とのSEXで興奮すると脳内にノルアドレナリンが分泌されますが、ここにセロトニンも分泌されることで感情を抑えることができます。
この2つの脳内物質のバランスが崩れ興奮状態が制御できなくなると射精を抑えることができなくなります。

早漏を定義するのは難しいものです。
男性器を女性器に挿入してから射精するまでの時間が早いことを意味するのですが、‘早さ’は主観であり、人それぞれ感覚が違うものです。
男性が早く射精してしまったと思っても、女性がそれで満足しているなら「早漏」は成立しないかもしれません。

早漏を改善する治療薬の種類

早漏治療の主役と言われる薬が「プリリジー」です。
これは2009年にジョンソン・エンド・ジョンソン社の製薬部門であるヤンセン製薬が開発した薬で、プリリジーの主成分であるダポキセチンはSSRI(セロトニン再取り込み阻害)に分類される薬剤で、うつ病や気分障害などの改善のための坑うつ剤として使用されていました。
坑うつ剤を使用する患者に射精が遅くなる副作用があることが知られ、早漏治療薬として開発されました。

プリリジーは、ヨーロッパではイタリア、スペイン、ポルトガル、ドイツ、スウェーデン、フィンランドなど、さらにアジアでも韓国、シンガポール、ニュージーランドなど世界60ヵ国で数百万人の使用実績があります。
その有効性、安全性が立証されている薬です。
日本ではまだ未認可の製剤ですが、厚生労働省の許可を得て輸入することはできます。
医療機関やクリニックの診察を経て輸入が許可されるため、個人での輸入はできません。

プリリジー以前の早漏治療薬として存在していた「パキシル」は、主成分がパロキセチンでこれもセロトニン再取り込み阻害の作用をもち、うつ病やパニック障害、社会性不安障害に適応がある薬です。
早漏症の適応はなかったのですが、射精障害の副作用を持っていることから使われていました。
今ではプリリジーを使用して効果がなかったときのための第二の処方箋としての役割を持ちます。

男性器を局所麻酔して刺激を弱め射精を防ぐ方法があります。
この局所麻酔に使われるのが「リドカイン」です。
スプレータイプやクリームタイプが主流であり、男性器に直接噴霧(塗布)することで感覚が麻痺して、女性との刺激を感じなくなり射精を防げます。
持続時間は1時間ほどですので、SEXの度に毎回使用しないといけません。